こんにちは。気功家で整体研究家のワタナベです。
ここ数日、かなり花粉が飛んできたようですね。
自分もかなり改善したとはいえ、朝晩、おそらく自律神経が緩んで免疫系が活性化しているのだと思いますが、クシャミが数発続けて出たり、水っぽい鼻水が出たり、はたまた目が少し痒くなったりします。
とはいえ、マスクなしでも外を歩ける程度には改善されたので、感謝はすべきなんでしょうが。
相変わらず、ヨーグルトは毎日食って、果物やビタミンサプリで体調も整えるようにしています。
さて、体質改善が早く進む方もいれば、何だかあまり感じられなかったり、さらには軽減されてはいるけど、元が重すぎて、まだ症状は残っている方など、その方の体質で状況は様々だと思います。
とはいえ、やはり頭が重かったり、クシャミや鼻水が止まらないのはつらいと思いますので、症状を軽減するツボを紹介します。
基本は鼻の付け根と鼻の両脇を丹念に探す
まずは鼻詰まりや鼻水のツボを紹介します。
鼻の両脇、やや斜め下を圧します(下図の下段の赤丸)。この時、強弱を付けて圧す強さを変えたり、圧す角度を変えることで、(あ、ここだ!)という気持ちよくなるポイントが分かります。
普通に圧しているだけではあまり鼻の詰まりや気の詰まりが取れないのに、ある強さである角度で圧した時に、すっと鼻が通ったりします。
また両脇下部だけでなく、目頭から少し下がってきた辺りにも、鼻づまりのツボがあります。
そこを少しずつ上下しながら、上記と同様に圧す強さや角度を変えて、ピンポイントでツボを探すといいでしょう。
目頭と目尻、眉毛の中心
鼻の次は、目の周囲をチェックしてみてください。
眼球に直接触れないように注意しつつ、目頭、目尻を指圧します。
コツは眼窩、つまり眼球の収まっている骨のくぼみをやや奥の下方に向かって圧すことです。
これも上記同様、圧す強さや角度を変えて、もっとも心地よいポイントや、すっと気が通るポイントを探してみてください。
また眉毛の下に眼窩上部の水平にやや出っ張った骨がありますが、ここの中央部のツボを指圧します。人によっては完全に中央でないこともあるので、少し左右を探り、一番効くポイントを探してみてください。
頭が重ければ百会から前後左右にH字を描く
また鼻詰まりや呼吸のしにくさなどで頭が重い時は、まず頭頂部の真ん中、百会を圧します(下図の赤のツボ)。
百会は人体が天から気を得るためのコンタクトポイントですから、ここが通ると、頭がスッキリします。
また百会を対角線の中心とするように、目尻の上から真っ直ぐ上がって行ったところに、頭蓋骨のツボがあります(上図のオレンジのツボ)。
百会だけ圧しても十分ではありませんが、周囲のツボを圧すことで、頭蓋骨全体のバランスを整えます。この百会を中心とした四角形の4つの角も圧すと良いでしょう。
指先の老廃物を押し流す
花粉症の人の身体をいろいろ見た経験で共通しているのは、末端の血行がよろしくないことです。
末端の老廃物を押し流し、血行を促すには、手や足の爪の付け根を垂直に圧すと効果的です。
基本は、爪の付け根から1-2mm指先に行ったエリアですが(左図の赤)、これも爪のカーブに沿って、右側から左側へ少しずつ場所を変えて、もっとも効くポイントを探して見てください(左図の赤い矢印のエリア)。
指先で圧してもいいのですが、下図のようなマッサージ棒を使ったり、右手の指先の爪をマッサージするなら、左手の中指や人差し指の爪でできるだけピンポイントで垂直に圧力を加えることで、効果的にマッサージできます。
手足ともに親指から始め、人差し指、中指と一本ずつ揉んでいきます。
けっこう痛くて刺激的なので、長押しせず、3〜5秒圧しては離すを何セットか繰り返します。あまり痛すぎないよう、耐えられる程度の痛さで圧してください。
下図のように、爪のカーブに対して垂直に圧すのがコツです。
うまく行くと、指先から首、目の裏まで気が通る感覚が生じるかと思います。
耳たぶを下に引っ張る感じで
忘れてほしくないポイントは、耳たぶです。
耳たぶは指先のように末端のポイントなので、圧すと気持ちのよくなるポイントがたくさんあります。
まずは耳たぶをつまみながら、痛くないくらいの力で下に引っ張ると心地よいです。
耳たぶだけでなく、側面や上部などツボは散在しているので、いろいろ位置を変えて気持ちのいいところを押してみるといいでしょう。
前頭部と後頭部髪の生え際
まず後頭部の髪の生え際、両脇を両手で圧していきます。
特に中心線から両脇に4〜5cmくらい横に行った垂直線上は、頭蓋骨上のツボがいくつもあるので、ここを丹念に指圧しながら上下に探っていくと、いくつもの気持ち良いポイントが発見できるはずです。
また前頭部の髪の生え際にも、ツボがいくつかあります。
上記の眉毛の中心のツボから、上に垂直に上がっていき、髪の生え際の高さまで行ったところがツボです。
場所は多少個人差があるので、その辺りを中心に生え際を左右に探ってみてください。
自分の身体と対話する
本を見るといろいろ図で描いてありますが、基本的に自分でそのエリアを圧してみて、気持ちのいいところを探せばいいのです。
気持ちの良さをシグナルにして、身体や気の流れと対話するのが大事です。
特に気の修練をしていて、体内を少しでも感じる感覚が育っていると、流れの悪かった気がツボを圧すとスーッと通っていく(=詰まりが取れて気が経絡を通っていく)感覚が感じられるはずです。
実は整体的には、冬の収縮して気の流れが落ちていた身体が、弛緩して気の流れが増加してくるのが春で、そのために身体を意識的にも無意識的にも緩めていく時期ではあります。
ところが現代人の身体はけっこう鈍くなっていてうまく緩まないことも多いので、花粉に反応したり、風邪を引いたり、頭痛がしたり、春先は何かと調子を崩しやすくなります。
つらい時期ではありますが、腸内環境を整えるのと並行して、ぜひ指圧で自分の経絡やツボを探し、気の感覚を養いつつ、人体の気の流れの理解を深めつつ、心地よく生きていく技を習得してくださいね。
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