こんにちは。気功家で整体研究家のワタナベです。
衛生用品の宣伝などテレビCMでは「バイキンがいっぱいで怖い!」的なアオリがよく見られます。
そのCMを見たビビリの編集人の息子が、世の中バイキンだらけで、明日にでも病気になるのではないかと焦り、手を洗ったりマスクをしたり、果ては子供にはよくないと言われるマウスウォッシュまでして、むせている始末(アホか)。
確かにこの世界はウィルスや細菌、小さな虫、プランクトンなどに溢れていて、その中には感染すると人体に悪影響を為すものもあります。
●なぜバイキンだらけの世界で生きていられるのか
編集人が目標の一人と思っている整体の巨人・野口晴哉先生のエピソードで以下のような話があります。
野口先生の息子「世の中はバイキンだらけで危険だ」
野口先生「それならなぜ我々は病気にならないで生きていけるのかい」
野口先生の息子「そうか、自然に治る力が身体にはあるのか」
無菌状態の環境を作ることに手間を掛けるより、身体のバランスを整え、気のエネルギーが滞りなく自然に流れることにフォーカスを向けた方がいいということだと考えています。
※野口晴哉先生の著作はたくさんありますが、もしご興味を持たれたなら、まずは「整体入門」がいいかと思います。
●気の視点で見た健康
健康とは、単純に病気にならないことではなく、自分を取り巻く気のエネルギーの流れに快適に調和して生きられる状態だと思います。
病気でなくても、何か居心地がよくない、身体にとって快適でない状態は、健康ではないのです。
真面目な人だと、いや現代社会はそうは行かない、みんな大変な中頑張っているんだ、的な方向に思考がずれてしまいますが、他人ではなく、「自分」がどう感じ流のか、満足感なり納得感があり、そして快適だと感じられているのかというところにフォーカスするべきです。
●整体とは自分を生き切ること
また野口先生の著作を見ていると、病気や不調にも意味がある場合があります。
ずばり「風邪の効用」という著作もあり、あえて日頃は免疫系が撃退しているはずのウィルスを受け入れることで、熱、クシャミ、鼻水などで余分なウィルスや雑菌を減らし、老廃物を押し出し、身体をシェイクさせ、心身をリフレッシュさせているということです。
つまり、病気とは、身体がどこかの歪みを元に戻そうとしたり、また何か意に添わぬ環境や出来事に対して、バランスを取ろうとする作用ということです(もちろん、別の原因によるアクシデント的なものもあると思いますが)。
自分と思っているもの(エゴ、顕在意識)は病気になってはいけないと思いますが、根底の自己(ハイヤーセルフ、無意識、身体)はアンバランスな状態を戻そうと、リバランスする作用があり、その1つが病気だということです。
そして、コリのある部位へのマッサージや気の滞ったツボに気を流すという技法が整体なのではなく、1人の人間の己の可能性を十全に発揮して活き活きと生きるためのあらゆる試みが整体だということです。
もちろん、今は医学も進歩していますので、自分一人で無理して症状を悪化させるより、適切な治療で短期間で治した方が合理的という点も忘れないでください。
西洋医学と東洋の知恵をバランスよく、いいとこ取りをするということで良いかと思います。
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