こんにちは。気功家で整体研究家のワタナベです。
これまで地の気と天の気の使い方について、ご説明しました。
参考:
【気の修練法】イメージの力で大地とつながり、地の気を取り込む
【気の修練法】金色に輝く天の気を取り込む
明確に質の良い天の気や地の気を取り込むことで、通常の漫然とした呼吸法より、何倍も上達が早まると思います。
また「気」といっても1種類でなく、温感、冷感、心地よい感じ、イヤな感じ、悪寒がする感じなど、さまざまな触感上の質の違いがあります。
<目次>
・邪気とは何か
・邪気を払う5つの方法
●邪気とは何か
そのような気のエネルギーの質の内、気持ち悪いとか、冷たいとか寒い感じ、ひどいとこちらの気が奪われる感じがする、何だか落ち着かないとかイライラするとか、ネガティブな質をもつ気もこの世界には存在します。
このようなネガティブな質をもつ気を「邪気」と呼びます。
邪気の中にも、いくつかの種類があります。
●炎症や老廃物の気
よく見られるのは、人体の調子が悪い箇所などで、疲労や炎症、疾病などで調子の落ちている部位が発する、疲労したような、老廃物の溜まったような活性の悪いマイナスのエネルギーです。
これは神道でいう「ケガレ(穢れ、気枯れ)」にも通じるもので、まずは通常の呼吸法で、身体の悪い部分の濁った灰色や褐色の気(雲のような気体の塊をイメージするといいでしょう)は体外に出て行き、外界の綺麗で活気のある気のエネルギーを腹式呼吸でしっかりと下腹部まで取り込むという方法でリセットできます。
さらに、イメージ呼吸法などで天地の気を取り込み、その清浄な気で洗浄したり、エネルギーをチャージすると、よりパワーアップが期待できます。
●人間の強い残留思念
もう1つあるのは、ある空間に人間の「想い」が残ってしまっているケースもあります。
人の「想い」のエネルギーは意外に強いものです。また強い「想い」はその空間にある気に、あたかもカセットテープの磁気記録のように、残されています。
その空間に残った「想い」の込められたエネルギーのことを、「残留思念」と言います。
多少霊感のある人だと、この感情の刻まれた想念に対して人のような気配を感じることがあります。つまり肉体のない人の精神ということで、地縛霊のように見えてしまうかもしれません。
ただし、ある強い想いが刻まれているだけで、何か思考したり意思を持ったりということはありません。
とはいえ、エネルギーの質がネガティブなのと、そこに他の邪気がくっ付いてグループ化しているので、何かのはずみでシンクロして付かれたり(憑かれたり)すると、気を取られたりして修練の邪魔になる迷惑な存在ではありますが。
●意識を持ったネガティブなエネルギーの塊
上記の残留思念よりタチが悪いのは、ネガティブなエネルギーの塊に何かの意識なり意思が乗っている邪気の塊です。
何か強い想いを持った人間の意識の一部、つまり生き霊であったり、やはり何か強い想いを持って亡くなった方の意識、死霊であったり、もともと人間ではなく、現世にいる、あまり徳の高くない自然界の精霊のような存在であったり。
さらに、類友の法則で、似たような想念を持った上記の意識が複合して、あたかも集合住宅のようになった強い邪気に遭遇したこともあります。
気にしないで無視すればいいのですが、気の修練をし始めた頃は感覚ができ始めているので、思わず(ん、何だかあの電柱の根元にもあーっとしたイヤな感じがあるなあ)とか意識してしまいます。
すると、向こうも認識されたと反応して(少し喜んでいるような感じがしますが、こちらは迷惑です)、こちらにつながろうとしたり、やれ嬉しや、とヘバリ付いてきます。
すると気のエネルギーを奪われるし、邪気の影響で頭や首が重くなったり、気分が落ち込んだり、心身に何かしらの悪影響が出ます。
編集人はわりと受信型というか、もらいやすい体質だったので、気の修練の初期はけっこう悩まされました。
とはいえ、そのお陰でいくつもの技法を開発したので(もともと知られているものもありますが)、少し説明したいと思います。
●邪気を払う5つの方法
1、自分のオーラを陽気で満たす
まずは、邪気はネガティブな性質の気なので、その反対のポジティブな明るい気=「陽気」で自分を満たすようにします。
具体的には、呼吸法の際に太陽や火山などの火、美しい自然のパワーなどをイメージしたり(写真を使っても構いません)から気を分けてもらい、その陽気で自分の体内や周辺を満たすようにします。
またそのような陽気で気のボールを作って圧力を高めていくと、自分の周囲は陽気で満ちていますので、逆の性質を持つ邪気が入って来にくくなります。
また心理的にも細かいことを心配したりクヨクヨしたりせず、自分は宇宙に守られていることを信じ、何とかなる、いい方向に向かっているという明るい気分でいるのも、邪気の付け入る隙を無くすのに役立ちます。
2、気のシールドを作る
1、の方法より少し積極的なやり方です。
イメージの力で、自分の周囲の空間(自分のオーラの層に近い)にシールドを張ります。
シールドは電磁バリアのようなものでもいいし、鋼鉄の装甲でもいいし、無数の気のボールが電子のように(ミクロの世界を見たわけではないですが)周囲を勢いよく回っているとか、自分が頑丈だと確信できるイメージが描ければ、何でも構いません。
この時、何でもシャットアウトするのでなく、「ポジティブなもの、愛あるものは通る、ネガティブなもの、邪悪なものは去る」とアファメーションを唱えることで、より効果が高まります。
3、気のシールドの周囲に剣を巡らせる
2、の補足ですが、さらに魔除けの効果を高めたい場合は、神道の神事に使われるような宝剣をイメージし、その剣が自分のオーラの周囲を高速で回転するイメージを描きます。
何度かやっていると、そのうち自分が意識しなくても気の世界で自分の周囲をイメージの宝剣が飛び回るようになるので、かなり強力な魔除けになります。
これも2、同様、「ネガティブなもの、邪悪なものを斬る正義の剣である」とアファメーションを与えると、より剣の威力やイメージの世界での精度が高くなります。
イメージの世界の住人である邪気でも、さすがに身体を寸断されるのは怖いようです。
4、神仏のパワーをお借りする
これまでは防御法について、説明しました。次はふと気を抜いた時などにへばり憑かれてしまった際の除去法について説明します。
最初にお勧めしたい方法は、神仏のパワーをお借りすることです。
たとえば神道のコアは祓い(ハライ)と浄め(キヨメ)ですが、自分の地元の、あるいは気持ち良いと感じる好きな神社に行き、手水で手を洗い、口をすすぎ、無心で「祓い給え、浄め給え」と手を合わせる。
これだけで、自分のオーラが相当リフレッシュされます。少々の邪気ならこれで払えます。
これでもスッキリしない場合は、キリスト教であれば、天使ミカエル、ラファエル、ガブリエルや聖母マリア様、仏教(密教)であれば太陽の象徴・大日如来や魔を下し改心させる不動明王をイメージして、その強烈な光のオーラで邪気を溶かしたり吹き飛ばす様子をイメージします。
また天使ミカエルや不動明王であれば、邪悪なものを一刀両断にする聖剣を持っているので、それで成敗してもらうこともできます。
偶像崇拝はどうなのよ、とかいろいろな議論はありますが、何だかんだ言っても、長年に渡って人類が崇拝し、信頼し、観想してきた神仏のイメージには強いパワーがあります。
編集人自身、特定の宗教を信じるものではありませんが、神仏の像を観想し、神仏やその元になった高次の霊的存在のもつポジティブで強いパワーをよくお借りして、活用させてもらっています。
5、気の鳥餅をイメージして、邪気を拭き取る
邪気は、頭とか首、肩などにへばりつくことが多いように感じます。
編集人が一度、かなり強力な邪気にへばり付かれた時に、首から肩にかけてヘドロのようにべっとり憑かれ、さらに霊体の隙間から中にも触手を伸ばすように入り込まれ、頭は痛くなるし、身体は重いし、非常に辟易したことがあります。
その時に編み出した技を最後にご説明します。
日の出の太陽の写真などを使って、陽気の強力なボールを作ります。動かしやすいよう、サイズはゴルフボール大くらいがいいでしょう。
このボールは高い密度で陽気を集めて固めたもので、トリモチ(虫や鳥、小動物を捕まえるために使った粘着力の強い塊)のような高い粘着力を持っています。
このボールを邪気のへばり付かれた辺りに、手当たり次第に走らせて、邪気を絡め取って行きます。
イメージしやすいのであれば、部屋のホコリ取りに使うローラー式クリーナー(コロコロ)のようなものでもいいかと思います。
そのような粘着力の強い気の掃除道具をイメージして、自分の霊体にへばり付いた邪気を掃除して行きます。細かいところまで丹念にトリモチにくっ付けて絡め取っていきます。
編集人の経験では、邪気を払う時のパワーは、気のエネルギーの強さ×想念(イメージ)の強さで決まります。
日頃から陽気を強めて邪気を寄せ付けないような気の体質を作るとともに、気の世界は何でもありですので、柔軟に自由自在にイメージングして、楽しみながら効率よく気の修練を進めていってください。
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