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【気の修練にも有効】熱中症対策で知っておきたい4つの調整法

夏の太陽 ライフスタイル

この夏の暑さが尋常ではありません。

特に日本の夏は気温だけでなく湿気も多いので、汗がうまく蒸発せず、不快な状態が続きます。

体温のコントロールがしにくい状態が続くと、体温を下げようと働き続けるため、自律神経が疲弊してしまいます。

そのうち自律神経の動きが鈍ってきて、体温がコントロールできなくなり、体温上昇で体調が崩れてしまう、まさに熱中症になります。

夏の太陽

「神仙伝・列仙伝」などを読むと、自在に気をコントロールして涼しい環境を作ったり、極端に呼吸量を下げて池の底に何時間も入って涼んでいる、高度な段階に達した仙人の話が出てきます。

そこまでやるのは極端としても、気功のテクニックでは、富士山の山頂や北極圏の氷山の上で瞑想するイメージで、ゆっくり長い呼吸で気功瞑想をする、という方法はあります。

涼しい状況をイメージすることで高温による脳へのストレスを和らげたり、ゆっくり長い呼吸をすることで、代謝を下げて無駄に体温が上昇しないようにするわけです。

流氷

とはいえ、極端に暑い環境で体力が消耗し、健康を損ねては元も子もないので、使えるものは全て使って、できる限り快適な環境を過ごしてください。

 

まずは負担のない生活習慣を

前述のように、体温調節のコントロールで疲弊している自律神経をしっかりと休ませる必要があります。

自律神経が疲労するということは、働きすぎて活性酸素が発生し、それで神経細胞が損傷することです。

いわゆる酸化で金属のサビと同じことです。

なので、しっかり休養を取り、疲労回復作用がしっかり働かせて酸化からの回復を促進する必要があります。

1、エアコンを使う

体温以上の気温になると、体温のコントロールで自律神経がフルに稼働し、その結果、疲労してしまうことになります。

この負担を下げるために最初にすべきことは、適切にエアコンや扇風機を使うことです。

電気代をケチらずエアコンを使う

体力を付けるため、とか電気代がもったいないとエアコンを使わず我慢する方がいますが、異常な高温下で長時間無理して耐えることは自律神経を酷使することになります。

2、十分な睡眠を取る

自律神経の疲労、つまり自律神経の細胞の酸化から回復させる働きは、おもに睡眠中に一番効果的に行われます。

ということは、しっかり睡眠を取ることが重要になるということです。

でも、温度・湿度が高いと眠りが浅くなってしまい、十分に休養することができません。

なぜなら睡眠中も体温コントロールで働きづめになるため、自律神経が疲労回復の時間が取れません。

対策1で説明したことになりますが、睡眠中に自律神経が自分の回復のために専念できるよう、エアコンで室温を調節するのが疲労回復には効果的です。

3、クエン酸やコエンザイムQ10、リンゴ酸を摂取する

代謝を促し、疲労物質の除去や回復に役立つ物質として、クエン酸やコエンザイムQ10、リンゴ酸が有効であることが知られています。

まずは食物からの摂取ということで、以下のような食材を積極的に摂るといいでしょう。

クエン酸

よく知られるように、レモンや梅干しなど酸っぱい食物に含まれています。

また大豆などマメ類にも多く含まれているので、枝豆や納豆などを多めに食べてもいいでしょう。

クエン酸は疲労に効果的

リンゴ酸

リンゴ、特にリンゴの皮に含まれる有機酸で、クエン酸も含んでいます。

そのため疲労回復には、クエン酸より強い働きがあります。

主に、クエン酸サイクルによる抗酸化作用を促進し、疲労回復や老化防止をサポートします。また身体を弱アルカリ性にするので、自然治癒力を高める作用もあります。

リンゴは夏場は入手しにくいですが、赤いブドウにも含まれています。

編集人は後述するイミダペプチドをメインに使っているので、特にリンゴ酸をサプリメントで摂ってはいませんが(ブドウはよく食べています)、もし安価にリンゴ酸を摂るなら、リンゴ酢やブドウ酢の飲料タイプを飲んだり、フルーツビネガーとして料理に使うといいかと思います。

酸味と甘みのあるドリンクタイプを水と氷で割って飲むのが、疲労回復にも気分のリフレッシュにもオススメです。

リンゴ酢やブドウ酢ドリンク

 

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は細胞内のミトコンドリアの活動に不可欠な物質で、栄養分からエネルギーを生み出し、また、活性酸素のダメージから細胞を守る抗酸化の働きをサポートします。

コエンザイムQ10自体は、サバやカツオ、イワシといった青魚やブロッコリーなどの緑色の野菜、そしてナッツ類などに含まれています。

ただし十分な効果を得るには1日100mg程度必要と言われ、これらの食材だけだとかなり食べないと1日分の量は摂れません。

しかも成人すると体内のコエンザイムQ10は減少していくので、食材に加えてサプリメントなどで補給すると効果的です。

ただし、たとえばコエンザイムQ10であれば、「酸化型」と「還元型」の2種類があり、人体は「還元型」を使ってエネルギーを生成しているため、同じコエンザイムQ10のサプリメントでも、たとえばCMなどでおなじみの還元型コエンザイムQ10を選んだ方がいいわけです。



4、自律神経の疲労回復に直接効くイミダゾールペプチド

さらに、昨今の研究で、自律神経の疲労回復により役立つと言われる物質が注目されています。

それがイミダゾールペプチドです(イミダペプチドという名称の場合もあります)。

イミダゾールペプチドは渡り鳥がなぜ長距離を飛び続けられるのか、またマグロやカツオのような回遊魚がなぜ高速で泳ぎ続けていられるのかを研究する中で、発見されたものです。

渡り鳥から発見されたように、鶏のムネ肉(羽根を動かすのによく使うところ)や回遊魚の尾っぽ付近などに多く含まれています。これ以外にも、動物の身体の酷使される箇所に含まれています。

だいたい鶏のムネ肉100gに200mgくらい含まれており、これで1日に必要な量は十分だと言われています。

他の疲労回復物質と大きく異なるところは、他の疲労回復物質はもっとも疲労の激しい筋肉や自律神経に到達する前に他の細胞で消費されることも多いのですが、イミダゾールペプチドについてはいったん複数のアミノ酸に分解され、神経や筋肉に届くと再合成させるという働きがあるため、他の細胞に使われずに疲労している部位に直接届くところで効果が直接的です。

ということで、鶏のムネ肉やマグロやカツオを多めに食べるといいのですが、毎日同じものばかり食べるのも非現実的なので、適宜サプリメントなどで補うといいでしょう。

なお、けっこういろいろなサプリメントがありますが、編集人は以下のAmazonでわりと安値で売られているものを使っています。

1粒で100mgということで1日2粒200mgを摂取することを想定していますが、編集人は鶏肉や魚を多めに食べた時やさほど肉体疲労のない日は1粒、あまり動物性の食事をしなかった時は2粒という感じで、ゆるやかに使っています。

それでも、以前は夜遅くに寝ても毎朝4時半とか5時になると目覚めてしまい(年齢のせいか・・・)とあきらめていたのですが、服用から2日後くらいで6時半とか7時近くまでぐっすり眠っていられるようになりました。

 

熱中症対策のまとめ

ということで、例年以上に暑い夏で体力の消耗、特に身体をコントロールする自律神経の疲労をできるだけ食い止めたいところです。

そのためにエアコンを使って室温を下げて、しっかりと睡眠を取ること、用事がなければ炎天下で外出しないことが重要です。

また疲労=身体の酸化が進むので、それを食い止めるために食物やサプリメントを併用して、クエン酸、コエンザイムQ10、イミダゾールペプチドを摂取して疲労回復の働きをサポートするといいでしょう。

特に安いサプリメントでいいので、もっとも直接的に作用する疲労回復物質であるイミダゾールペプチドを摂取することで、自律神経の疲労回復を促進するのがいいでしょう。

夏場は気功の修練には最適だが

実は夏場は気功の修練に、もっとも適した季節といわれています。

それは地表が陽の気に満ち満ちているからです。

確かに息を吸えば吸うだけ気のエネルギーが入ってきて、すぐに強力な気のボールを練ることができます。

ただし、落ち着いて丹田や経絡など、自分の身体の細部にまで感覚を巡らせて気の修練をするには、ある程度身体にとって無理なく快適な環境の方がやりやすいと思います。

たとえば流れる汗が気になるとか、猛暑で呼吸がしづらい、そのうち自律神経が疲れてくると、脳のSOSのサインとして集中力が落ちてくるので、ますます落ち着いて呼吸や体内で作った気のボールに集中できなくなります。

そもそも小周天など気の修練は、内的感覚、つまり神経系に作用するものなので、不快で過酷な環境ではなかなかやりにくいものだと思います。

その意味でも、室温をコントロールし、必要な栄養素を摂取し、十分に休養してコンディションを整えた上で、日々の修練に取り組むと、夏という季節は大きくパワーアップできる時期ではあります。

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