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【小周天】まずは会陰から腰のツボ(命門)まで気を上げる

修練のコツ

こんにちは。気功家で整体研究家のワタナベです。

気のボールを作り、腕を手首→肘→肩→胸の中央(膻中)→もう片方の肩→二の腕→肘→上腕→手首と回したり、同じようにあぐら座りをして足の裏と裏を合わせて、気のボールを一周させることができるようになってきたでしょうか。

参考: 小周天の前に手のひらで作った気のボールを両腕で回す

時間があれば、周囲から気のエネルギーを集めて、気のボールを練って強化していってください。

そのうち、下丹田にどん!と常に熱いような、重みのある気のボールが感じられるようになってきます。

人によっては、この気のボールが熱感をともない、時には少し振動するように感じられるかもしれません。

小周天への第一歩

気功指導の第一人者である医師の矢山利彦先生によると、身体の中心線に沿って気を上げるとき、男性は背骨に沿って、女性は身体の前面に沿って気が上がるとのことで、性別によって注意が必要なようです。

気の人間学 続 気の人間学

編集人は男なので伝統技法の通り背骨に沿って気を上げましたし、またそのうち慣れてくれば、後ろ回しでも前回しでも、どちらの方向でも回せるようになります。

また、体内の中心にある衝脈(しょうみゃく)という経絡が開かれると、そのまま下丹田→中丹田→上丹田→百会と自在に気のエネルギーが上下させられるので、もっと早く気のボールを体内で動かせるようになります。

まずは、これまでの修練で下丹田に熱い、あるいは熱感はなくても明らかに圧力感のあるエネルギーの塊ができているはずです。この塊を動かしてみるのが、この修練です。

大地から気を吸い上げ、下丹田の気のボールとミックスさせる

まず体勢ですが、あぐらをかく、半跏趺坐か結跏趺坐で座る、椅子に腰掛ける、ベッドで横になる、など楽な格好なら何でも結構です。

すでに気のボールをある程度強化できているということは、呼吸法で気を練ることができるかと思います。

下丹田にできている気のボールの熱感を感じながら、大きくお腹を膨らませ、また吸うときは肛門をしっかり締めて、腹式呼吸をします。

息を吸うたびに、大地の気が会陰(性器と肛門の間の下丹田と大地がつながるポイント)または尾てい骨を経由して流入してくることをイメージします。

そしてその入ってきた大地の気が下丹田の気のボールとスパークして、さらに気のボールがパワーアップする様子をイメージします。

うまく吸い上げができていれば、下丹田の気のボールの熱感や圧力感がアップしてきます。

またビジュアル系の能力が強い方だと、また強い光の玉が輝いているイメージが脳裏に浮かぶ方もいるかもしれません。

下丹田の気のボールを尾てい骨から腰、背中へ

ここから先は感じ方に個人差がありますが、元気のいい場合だと、下丹田の気のボールが振動してきて、とても気持ちの良い感じになります。

この振動するエネルギーを使って、気のボールを肛門から尾てい骨に導いていきます。

このパターンだととにかく気のボール自体が動きたがって暴れるので、肛門を締めたり、少し緩めたり、時には光の玉(=気のボール)が経絡(気の流れる体内の経路)に沿って肛門へ移動する様子をイメージして、気のボールをまずは尾てい骨まで持っていきます。

振動まで行かない場合でも、強い熱感や圧力感があれば、気のボールを回すことは可能です。

先ほどの尾てい骨での大地の気の吸い上げと自分の下丹田の気のボールのスパークを意識しながら、大地の気を大きく、そして長く吸い上げていきます。

これを続けていると、気のボールの感覚のある場所が、下丹田から尾てい骨(または会陰)に移ってきます。

そしてその感覚を大事に、しっかり感じながら、スパーク呼吸を続けていきます。

 

やがて、温かい大地の気のエネルギーが尾てい骨だけでなく、もう少し上の方まで広がってきます。

それでもまだスパーク呼吸を続けていくと、気のボールの感覚がもう少し上昇し、腰の真裏の中心にある命門(めいもん)というツボまで上がってきます。

人によって10分くらいで行く人もいれば、1時間くらい掛かる人もいます。

とにかく腰の中心部が温かくなるまで、肛門をキュッと締めつつ、大地の気を尾てい骨で吸い上げて、気のエネルギーで下腹部が満たされるよう、じっくりと呼吸や瞑想を楽しんでください。

気が弱くて消えてしまった場合

まだ気のボールのエネルギー量が不十分だったり、また気の感覚も育っていないので、この修練の途中で気の感覚が分からなくなってしまうことがあります。

そういう人は別に珍しくないので、まずは焦らないでください。

しばらく、大地の気を会陰尾てい骨の先端で吸い上げるスパーク呼吸を続けてみてください。

どちらのポイントを意識するかは、やりやすい方で大丈夫です。

下丹田ほどではないものの、あるポイントで、呼吸法で気のエネルギーを加えながら気を練っていくと、そのポイントが活性化されます。

そして、気の通る経路がどんどん整備され、体内に自在に気を巡らせることができるようになってきます。

ここでスパーク呼吸を覚えて、大地の気を使いこなす技能を身につけてくると、今後の上達にもつながります。

ぜひじっくり、でも楽しみながら取り組んでみてください。

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